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真夜中のドライブ

 投稿者:わがまま  投稿日:2008年 4月15日(火)21時04分46秒
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  (真夜中の出来事)
その夜、私は軽のワンボックスに乗り、一人で山道を走っていた。
すると前方から一台の普通車がやって来た。
その時である。
いきなり対向車の前に、イタチが飛び出して来た。
対向車の運転手は、とっさの出来事の為、避ける事が出来ずに、車のタイヤで轢いてしまった。
運転していたのは、20歳位の清楚な感じの女性だった。
彼女は何かを轢いた事に気が付き慌てて急ブレーキを踏んだ。
その後、私と目があってしまった。(目撃者がいなかったらそのまま走り去っていたかもしれない)
彼女は車を路肩に寄せたが、ショックが大きかったらしく、車から降りようとしなかった。
私は車をUターンさせずに、彼女の車の後ろに逆駐車するかたちで停めた。
私の車の前には、今彼女の車に轢かれたイタチが、よこたわっていた、下半身を轢かれていたらしく、まだ生きており、もがいていた。
私はそのイタチも道路から路肩に移動させた。
そうしておいてから、ゆっくり彼女の車に近ずいた。
彼女は困ったような表情で私の顔を見た。
私は静かに声をかけた。
『大丈夫ですか?』
すると彼女は、すがるような目で私に言った。
『私、今、何かを轢いたみたいですけど、どうしたらいいんでしょうか?』
そう言ってうつむいてしまった。
『今あなたが轢いたのは、あれはイタチですよ。野生のね、別に飼い主がいるわけじゃないんだし心配無いと思いますよ』
すると彼女は少しあかるい顔になって、
『そうですか、イタチですか?野生の、じゃ、どうしたらいいと思います?』
と私に聞いてきた。(てっきりもう死んでいるものと思っているらしかった)
『でも、まだ生きていますよ。かろうじてね、もう助からないだろうけどね』
そう言うと、また泣きそうな顔になって、
『病院に連れて行きます。この近くに病院知りませんか?』
と聞いてきた。
『病院ですか?野生のイタチを連れて行って診てもらっても、その後どうするんです?』
『あなたが世話をするんですか?それに、あれはもう助かりませんよ』
『下半身が潰れてておしりの穴から内臓が飛び出てましたから』
『じゃあどうしたらいいんですか?』少しヒステリー気味に彼女は言った。
『そうですね。助からない、とわかってるんなら、このままほおっておくのは、可哀想ですよね。苦しませて死なせる事になるからね』
『朝になってまだ生きていたら、生きたままカラスにつつかれる事にもなりかねないからね』
『私だったら、今すぐに安楽死させてあげますね』
そう言うと、
『殺すんですか?』
…っと聞いてきた。
『まあ、そう言う事だね。でもそれは、ひどい事じゃないよ。逆に慈悲の心で楽にしてあげるんですよ』
『でも、可哀想。よかったらあなたにお願い出来ないでしょうか?』
『いや、それは出来ませんよ、あなたが轢いたんですから。やっぱりあなたが責任持って始末するべきだと思いますよ』
『それに私みたいな、オッサンに殺されるより、あなたみたいな綺麗な女性に殺されたほうがイタチもうかばれますよ』
『そうですか、わかりました。じゃ、どうしたらいいと思います?』
『そうですね。あなた、あれ、触りたくないですよね?』
そう言ってイタチの方を指さした。
すると、彼女はイタチを見て顔をしかめた。
『やっぱりね、わかりました。じゃあ、こうしましょう。私も手伝いますから、心配しないでいいですよ。』
『いいですか?私が準備しますから、あなたがもう一度車で轢いて下さい。すぐに終わりますよ。』
『あなたの車を使うのは、嫌でしょう?私の車を使っていいですよ』
『ちょうど車の向きもそのままでいいから、(私の車だとドライバーのオシリのちょうど真下にタイヤがあるのでドライバーの全体重が轢かれた物にかかるから)どうです?』
はい、そうしていただけるのなら助かります。お願い出来ますか?』
『いいですよ。じゃあ、やりましょうか。私の車に乗ってて下さい。準備しますから』
そう言ってイタチを車の右前タイヤの前に置いた。
頭の方をタイヤ側に持って来て、尻尾を前方に向けておいた。
『さあ準備は出来ましたよ。いいですか?ゆっくり、行って下さいね。勢いよく行って血が車に着くと嫌ですからね』
『でも途中で止めずに、最後まで行って下さいよ。何があっても止めては駄目ですよ。苦しませる事になりますからね。いいですね』
『はい、分かりました』
『じゃあ行きます』
そう言ってゆっくりアクセルを踏みこんだ。
最初タイヤが頭に乗り上げる時、彼女のオシリにタイヤを通じて感触が伝わってきた。
彼女は体が熱くなるのを感じた。
不思議な感覚だった。
次の瞬間、持ちあがった車体が沈みこんだ。
グシャッ、という音と共に、一瞬、彼女の顔がひきつったように見えたが、すぐにおさまった。
そしてそのまま止まる事なく体の部分も踏み潰していった。
残った内臓を全て肛門から絞り出すように。
そして尻尾の先まで潰した後、車は止まった。
彼女は少し興奮しているようだった。
私は彼女に、
『終わったよ。これで、こいつも苦しまなくてすむよ』
『それに、こんなかわいい女性に踏み潰されたんだから、こいつも本望だろうよ』
私がそう言うと、
『彼女はそうなんですか?踏み殺されたのに本望なんですか?そう聞いてきたので、私は、
『どうせ死ぬんなら、あなたみたいなかわいい女性に踏み殺された方が幸せに決まってるじゃないですか。誰だってそう言うに決まってますよ』
『へー、そうなんだ、知らなかった。この後、どうしたらいいですかね?』
彼女が聞いてきたので、私は、
『後始末なら私がやっときますから、心配しなくていいですよ。自分が轢き殺して潰れた死体なんか見たくないでしょう?』
『気にしなくていいです。私に任せておきなさい。それより疲れたでしょう。もう帰られた方がいいですよ』
すると、
『何もかも、あなた一人に押し付けて、私一人帰るなんて出来ません』
そう言ってきたので、
『じゃあ、あれを見てごらん』
そう言ってイタチの死体を指さして見せた。
でも、イタチの死体を見た彼女の表情は、意外と落ち着いていた。
しばらく、眺めていたが、
『あっけないもんですね、命をうばう事なんて』
そう一言つぶやいて、
『やっぱり後始末、お願いしても、いいですか?』
そう聞いてきたので、心よく引き受けた。
『そうだ、私の電話番号を教えときましょう。何かあったら連絡して下さい。それでは、気を付けて』
そう言って私は、自分の電話番号を教えて彼女を帰らせた。
その後、私は一人、イタチの死体に向かって話しかけた。
『お前は、いいよなあ。あんなかわいい女性に踏み殺してもらえて』
『どうだった?気持ち良かった?最高だったろうね。このっ、幸せ者っ』
そう言って私は イタチの死体を草むらに、ほおり投げた。
次の日早速お礼の電話がかかってきた。
一週間後、またその道を通った私は、今度は犬の死体を見つけた。
この犬の死体も、イタチの時と同じように、頭の方から、きれいに踏み潰されていた。
 
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